Interview
その書店にしかない、
「意義」を
見つけ出せ。
千田 禎Tadashi Chida
首都圏営業部
営業
2019年新卒入社。アニメや漫画などのエンタメコンテンツへの興味から出版業界へ関心を持ち、日販へ。現在は北陸を中心とした書店営業を担当しており、自らのエンタメコンテンツ好きの視点を活かしながら、店舗のサポートを行っている。
書店の「ならでは」を
つくる
コンサルタント。
どの店舗にも、お客様から求められる「ならでは」の理由があると私は考えます。その理由を見つけ出すことこそ、私たち営業担当者と書店が二人三脚で行う店舗づくりの第一歩。売場課題の発見から、施策の提案、効果検証まで、その店舗にふさわしいコンサルティングをするのが私のミッションです。売場づくりには、日販が数多くの書店のコンサルに携わってきたノウハウを活かすことができます。大切なのは、基本に忠実であること。派手なポップアップやイベントを考えることも大事ですが、見やすい棚の並びや、本が手に取りやすくなるPOP設置などを実践することから始めます。他の店舗で上手くいった事例なども基にしながら、書店と議論を交わし、試行錯誤。棚を少し変えるだけでも、売上やお客様の声などで結果がすぐわかることが、日々のやりがいとなっています。
ニーズを知り、
新たな売上の柱をつくる。
仕事に手応えを感じたのは、入社2年目で携わったとあるプロジェクト。担当書店内に日販の独自企画「ゲームのひろば」という名の、テーブルゲームを導入する提案を行いました。もともと書店の売上に貢献できる商品として期待されていたテーブルゲーム。社内の商品説明・体験会に参加したときに、コミックスの売上が良く、手軽な娯楽へ需要がある私の担当店舗との相性がよさそうだと気がついたのです。早速私は、各書店へ「ゲームのひろば」を提案。在庫に関する取り決めや販売のオペレーションなどを現場で調整しました。最初は試験的に5店舗のみでの取り扱いでしたが、実施店舗それぞれで企画の売上がアップ。取り扱い店舗は急速に増え、70店舗にまで売場を拡大し、担当書店の売上を伸ばすことができたのです。
地域にとっての、
その書店「ならでは」を探す。
書店の「ライバル」とは、どんなお店のことでしょうか。実はこの答えは、書店にどのような意義を見出すかで変わってきます。書籍を売る場所と捉えるなら、電子書籍や大型オンラインストアがライバルでしょう。コミックスや雑誌を発売日にいち早く手に入れる場所だとするなら、コンビニかもしれない。家族で楽しい時間を過ごせる場所としては、ショッピングモールにも負けられません。その場所のニーズにあわせた+αの提案が、書店にはもっとできるはずだと私は考えます。それはイベントかもしれないし、書籍以外の雑貨やゲームなどを充実させることかもしれない。可能性はたくさんあります。営業担当者は、地域や客層によって異なる店舗の意義、お店ならではの魅力を常に追及し続けなければなりません。客観的な視点を持って店舗を深く理解し、どう売上を伸ばすか考え尽くしたいと思います。