Interview
世界と日本の、
文化をつなぐ。
白 柊誠Shusei Haku
日販アイ・ピー・エス
株式会社
海外
2018年新卒入社。仕事の中で本に携われることに加え、イベントや商品企画、書店のリノベーションなど幅広い事業を展開している点で、日販へ興味を持つように。物流拠点における現場管理や文具の流通網新規立ち上げプロジェクトを経て、現在海外事業を担う日販アイ・ピー・エスの輸入事業課に従事。
世界中のアイテムと、
日本中の書店をつなぐ。
日本にいながら、その国のことばで海外の雑誌を読めること。海外の受賞作や映像化作品の、原書を手に入れられること。世界の文化に触れることのできる洋書や洋雑貨に魅了される人は少なくありません。なかでも、洋雑誌を仕入れ、全国の書店へ届けるのが私の仕事。決められた部数を仕入れて配本するだけに終わらず、どうすれば自分の仕事でさらなる価値が生み出せるかを常に考えています。たとえば、日本の書店における洋雑誌のニーズを考え、地域や店舗の特徴に合った最適な商品展開や販促方法を提案することも、日々行っている取組みのひとつです。また、海外事業は担当業務の幅が広く、雑誌の施策を考えることもあれば、海外と日本、両方のトレンドをいち早くおさえ、書籍や雑貨、文具における販売戦略を推進することもあります。様々なアイテムを扱い、世界のいいものと書店をつなぐ。海外との文化の懸け橋を支えることが私たちのミッションです。
届けることに、責任を持つ。
海外事業へ異動する前に所属していた物流部門で、新たに文具物流拠点を構築しました。これまで物流拠点で扱っていた書籍とは、商品コードや形状、システム環境など、なにもかもが違い、乗り越えなければならない課題が多くありました。チーム内だけでなく、関連する他部署とともに1つずつ課題をつぶし、苦労の末に立ち上げ成功。一から新しい仕組みを作り上げる難しさを知りました。大変なことはたくさんあったものの、これによってより多くの書店に文具を届けるインフラを構築することができました。多様な商材を扱えるようになることで、取次物流の可能性を広げることにもつながったと思います。取次の基本的な役割の一つは安定した商品供給を行うこと。これは国内でも国外でも変わりません。海外との窓口として、まずは仕入れたものを確実に届けることに責任を持つ。物流の仕事で学んだことの多くが、国を超えて商材を届ける今の仕事にもつながっています。
国や地域を超え、
いいものが行き交う世界をつくる。
出版社と書店をつなぐ立場に加え、海外と日本をつなぐ立場にある今、この場所で何が実現できるかを、日々考えています。特に力を入れているのは、双方向のネットワークを構築すること。現状では欧米からの輸入、アジアへの輸出に偏っているそれぞれのマーケットを拡大し、欧米やアジアをはじめとした世界中のコンテンツを垣根なく流通させることが目標です。まだ知られていない世界各国の魅力あふれる本や雑貨、文具を見つけ出して日本に紹介したり、日本の文化を活かした商品を海外に伝えたり。国や地域を超え、いい商材が縦横無尽に行き来する世界を描いてみたいです。そしてその先には、商材を通じて異なる文化や考え方にも積極的な交流が生まれ、新たなものが生まれる土壌が広がっていく。自分の仕事がそのハブとして、あらゆるものをつなぐ役割を担えたらいいと願っています。